11月4日に行われた武蔵野公園の「武蔵野原っぱ祭り」で男性が大麻グミを配り、食べた人が次々と病院へ搬送されたことで話題になっています。
しかし大麻グミは違法ではなく、合法という情報も中にはありました。
そこで今回は、大麻グミは合法ではなく違法なのか、祭りで配った人とは誰なのか、製造会社について調査したので是非最後までご覧ください。
大麻グミは合法ではなく違法?
大麻グミは違法?
今のところ、報道での情報が正確ではない可能性があるので、合法か違法かは判断できません。
しかし、大麻グミで調べたところ、大麻からとれるカンナビノイドという成分の1つであるCBD(カンナビジオール)という成分を主に含んでいるグミのようです。
大麻草由来であっても日本で販売されているCBDは、厚生労働省・検疫所に成分分析表・製造工程表などを提出し、成熟した茎や種子を原料としていることを証明されているため合法で販売可能です。
くらしとアロマより
CBDは合法で販売可能な成分となっており、医療や健康、美容の面から注目を集めている成分で、中毒性などはないそうですよ。
また、似た成分で、THC(テトラヒドロカンナビノール)というものがあります。これは、厚生労働省でも注意喚起されている成分で、大麻と聞いてみんながイメージする悪い成分です。
大麻に含まれる有害成分、THC(テトラヒドロカンナビノール)は、幻覚作用や記憶への影響、学習能力の低下等をもたらします。
厚生労働省より
2023年11月17日に、別の製品に新たに違法な成分が含まれている可能性があるとの報道がありました。
よって引き続き調査中ですので、合法か違法かは判断できないと言えるでしょう。
いわゆる「大麻グミ」を巡る問題で、グミを製造した大阪市の会社の別の商品に違法な成分が含まれていたことが分かりました。警察はグミについても詳しく鑑定しています。
捜査関係者によりますと、8月に大麻由来の「THCH」という成分が新たに違法薬物として規制された際に、警察などがこの会社の運営店へ立ち入り検査に入りました。
https://www.khb-tv.co.jp/news/15059711
2023年11月20日、厚労省は、HHCHを指定薬物に指定して流通を禁止する方針を示したそうです。
「HHCH」の販売店舗への必要な調査を行うこととしています。今後、薬物が特定されれば、速やかに指定薬物としての指定を行い、所持・使用・流通を禁止することを検討しています。
厚労省HPより
配られた大麻グミはHHCHグミ
配られた大麻グミについて調査したところ、HHCHグミということが分かりました。
HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)は、先ほど説明した悪い成分THC(テトラヒドロカンナビノール)をより強くした成分THCHと同等の効果(悪い効果)があると言われています。
HHCHは、大麻の中に微量に含まれる天然のカンナビノイドTHCH(テトラヒドロカンナビヘキソール)を水素化させたカンナビノイドです。
THCHは2020年に発見されたカンナビノイドで、THC(テトラヒドロカンナビノール)より強いレクリエーション要素を持つカンナビノイドとして需要が高まりつつありましたが、2023年8月4日に規制対象となりました。
THCHと似た分子構造をしており、同程度の効果を持つと考えられています。
CHILLAXYより
また、祭りで配られた大麻グミは、「マンゴー味」と「ホワイトピーチ味」とのこと。調べたところ、パッケージに入っていたグミを1粒ずつ配っていたそうですよ。
また、祭りのスタッフの人が「グミをもらわないでください!」との声を聞いた人も来場者にはいたそうです。
大麻グミという恐ろしいワードなのに、味はマンゴーとホワイトピーチなんて可愛らしいのがなんとも言えません。当たり前かもしれませんが、知らない人から食べ物をもらうのは注意しなくてはいけませんね。
大麻グミを配った人はおじさん
大麻グミを配っていたのは、40代の男性との報道がありました。しかし、配った大麻グミについては、悪気はなく、他の人に食べてほしいから配ったそうです。
「食べると元気になると思い、ほかの人にも食べてほしいと思った」 武蔵野公園でグミを配った男性は、警察の調べに対して、そんな謎めいた供述をしていると報じられている
FLASHより
配った本人の意図については、ハッキリとわかりません。
しかし、やはり知らない人からグミをもらって食べるという行為については、いくら祭りで楽しくなっていても冷静に判断できるようにならないといけないでしょう。
大麻グミの製造元はKnockout(ノックアウト)
大阪にある「Knockout」(ノックアウト)という会社がHHCHグミを製造しているそうです。製造会社もX(旧ツイッター)で製造環境に問題は無いことを公表しています。
皆様にご不安やご心配お掛けしましたが、結果としては 弊社の製造環境等に問題はないとの事でした。
ですが 弊社としましても 誤食事故を防ぐ為 再発防止策を実施します。
-チャイルドロック導入
-20歳未満禁止の表記
-No THCの表記
-カンナビノイドが入ってる事の表記
はらっぱ祭りにてグミが配布された事案に関して本日
— Knockout_Official (@KnockoutOA) November 10, 2023
大阪市保健所 北部生活衛生監視事務所
大阪市健康局 健康推進部生活衛生課
の方々が査察に来られました。
皆様にご不安やご心配お掛けしましたが、結果としては
弊社の製造環境等に問題はないとの事でした。
ですが
弊社としましても… pic.twitter.com/CyaJ6AR4O7
このように、今回問題となった大麻グミについては、合法で問題がないことが分かりました。しかし注意すべき成分が入っているということで、それを商品に明記することで再発防止となっています。
HHCHについては、今後議論されていくかと思いますので、みなさんも注目していきましょう。
また、知らない人からもらったものを簡単に信用して食べたりしてはいけませんよ!
SNSでの反応
X(旧ツイッター)での反応を調べたところ、「知らない人から貰うには注意が必要」「普通は食べない」という意見が多数ありました。
また、他にも「HHCHの成分をしっかりと調査すべき」「健康被害など、科学的根拠に則った然るべき規制が必要」といった、麻薬グミの成分が問題ないかしっかりと確認すべきとの意見もありました。
健康被害が出ているのであれば、規制されていないからと言って問題ないかといえばそうではありませんよね。
今回の被害をしっかりと次へ繋げていくためにも再発防止だけでなく成分の影響を調査する必要があるかと思います。